NIPPON FOLK
NIPPON FOLK · 日本の手仕事の辞書

辞書

日本の手仕事を、土地ごとに記録していく。技法と由来を考証し、出典を添えて。名を残した人の話も、名を持たない道具の話も。
津軽塗
CraftTōhoku · 青森

津軽塗

弘前に伝わる漆器。仕掛けベラで凹凸をつくり色漆を四十数回塗り重ねて研ぎ出す「唐塗」の斑紋。あまりの手間から「津軽の馬鹿塗り」。

民藝・漆 /craft/tohoku/tsugaru-nuri/
花祭(奥三河)
行事Chūbu · 愛知

花祭(奥三河)

冬の奥三河、夜通しの霜月神楽。大釜の湯と赤い鬼、そして湯ばやし。「生まれ清まり」を祈る、消えかけの村の祭り。

行事・霜月神楽 /event/chubu/okumikawa-hana-matsuri/
薩摩切子
CraftKyūshū · 鹿児島

薩摩切子

幕末の薩摩に生まれ、薩英戦争で途絶え、百二十年後に古文書から甦った色被せのガラス。命は断面の「ぼかし」。

民藝・硝子 /craft/kyushu/satsuma-kiriko/
蒜山がま細工
CraftChūgoku · 岡山

蒜山がま細工

百日雪の下の高原で、水辺の草・がまを編む。雪国の冬がつくった、用の手仕事。

民藝・かご編み /craft/chugoku/hiruzen-gama/
大川組子
CraftKyūshū · 福岡

大川組子

大川組子——福岡・筑後川河口の指物木工。釘を使わず、檜などの細い木を組んで麻の葉や亀甲の幾何模様をつくり、障子・欄間・書院を飾る。二百を超える組手を伝える、家具のまち大川の象徴的な技法。

工芸・木工 /craft/kyushu/okawa-kumiko/
博多祇園山笠
行事Kyūshū · 福岡

博多祇園山笠

博多の夏祭り。毎年七月十五日、午前四時五十九分の追い山が頂点。起こりは一二四一年の疫病退散の神事。かつて16メートルもあった山笠は、電線を避けて、走る舁き山と見上げる飾り山に分かれた。国重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産(二〇一六)。

行事・夏 /event/kyushu/hakata-yamakasa/
城島の酒蔵
FoodKyūshū · 福岡

城島の酒蔵

筑後川下流の酒どころ。仕込み水は地下200mの伏流水、米は川がつくった平野の米、樽の杉は上流の日田から川を下って届いた。明治31年に85蔵、いま16蔵。

食・酒 /food/kyushu/jojima-sake/
八女提灯
CraftKyūshū · 福岡

八女提灯

福岡・八女の盆提灯。継ぎ目のない一本の竹ひごを螺旋に巻き、光が透けるほど薄い和紙を貼り、花鳥風月を描く。2001年 伝統的工芸品指定、盆提灯の生産量は日本一。

民藝・灯り /craft/kyushu/yame-chochin/
八女福島の燈籠人形
行事Kyūshū · 福岡

八女福島の燈籠人形

一七四四年から福島八幡宮に続く灯籠の人形芝居。釘を使わぬ三層の屋台、大坂由来のからくり。国重要無形民俗文化財(一九七七年)。

行事・秋 /event/kyushu/yame-toro-ningyo/
久留米絣
CraftKyūshū · 福岡

久留米絣

久留米絣——福岡・筑後平野の手括り木綿絣。阿波藍で染め、投杼で織る。重要無形文化財、日本三大絣のひとつ。

民藝・染織 /craft/kyushu/kurume-gasuri/
深江の川祭り
行事Kyūshū · 福岡県糸島市

深江の川祭り

7月第一日曜の早朝、深江の子どもたちが浜に砂の祭壇を築き、八大龍王川之神に海の安全を願う。福岡県指定無形民俗文化財。

行事・夏 /event/kyushu/fukae-kawa-matsuri/
山菜
FoodTōhoku · 東北・信越ほか山間部

山菜

畑の暦の外からやってくる春の緑。たらの芽、こごみ、ふきのとう。かつての救荒食は、いま春いちばんの味覚。

食・春 /food/tohoku/sansai/
藍染
CraftShikoku · 徳島

藍染

阿波藍、天然発酵のすくも建て。いま流通するのは全体の一%ともいわれる。

日本の青 /craft/shikoku/aizome/
別府竹細工
CraftKyūshū · 大分

別府竹細工

湯の町の竹。別府で手で編まれる真竹——湯治客の籠から人間国宝の芸術まで。大分唯一の伝統的工芸品。

湯の町の竹 /craft/kyushu/beppu-bamboo/
小鹿田焼
CraftKyūshū · 大分

小鹿田焼

棚のためでなく、手のために。九州のひと谷で1705年から挽かれる、銘のない鉄黒の土。

筑後川流域 /craft/kyushu/onta-ware/
南部鉄器
CraftTōhoku · 岩手

南部鉄器

岩手の鋳鉄——鉄瓶・急須・風鈴。日本初の伝統的工芸品指定(1975)。一度は消えかけ、いま世界で見直される鉄。

北上川流域 /craft/tohoku/nambu-ironware/
美濃和紙
CraftChūbu · 岐阜

美濃和紙

光を通すほど薄く、それでいて強い。岐阜・美濃の清流が漉いてきた、千三百年の手漉き和紙。

長良川 /craft/chubu/mino-washi/

すべての言葉が、次への扉。

小鹿田の土は川へ、川は温泉へ、温泉は食卓へ。関係そのものが、巡る道になる。

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