久留米市山川町・王子若宮八幡宮の秋の奉納神事。生竹で組んだ高さ4mの「蜂ノ巣」に多量の花火を仕込み、池の対岸から導火線で一斉点火。火焔と火の粉が蜂の群れのように夜空へ乱れ飛ぶ。久留米有馬藩の砲術師・古川家が土地に伝えた技が起こりで、約360年続く。福岡県指定無形民俗文化財。
海神の総本社・志賀海神社で、毎年四月と十一月、海の民が山を誉める。「ああらよい山、繁った山」——柴で三山を祓い、矢を射て、藁の鰭で鯛を釣る所作まで、海と山の幸への感謝がひとつの環になる。福岡県指定無形民俗文化財。
冬の奥三河、夜通しの霜月神楽。大釜の湯と赤い鬼、そして湯ばやし。「生まれ清まり」を祈る、消えかけの村の祭り。
博多の夏祭り。毎年七月十五日、午前四時五十九分の追い山が頂点。起こりは一二四一年の疫病退散の神事。かつて16メートルもあった山笠は、電線を避けて、走る舁き山と見上げる飾り山に分かれた。国重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産(二〇一六)。
一七四四年から福島八幡宮に続く灯籠の人形芝居。釘を使わぬ三層の屋台、大坂由来のからくり。国重要無形民俗文化財(一九七七年)。
7月第一日曜の早朝、深江の子どもたちが浜に砂の祭壇を築き、八大龍王川之神に海の安全を願う。福岡県指定無形民俗文化財。
小鹿田の土は川へ、川は温泉へ、温泉は食卓へ。関係そのものが、巡る道になる。