NIPPON FOLK
風習・行事の辞書 · 月と土地から引く

行事とならわし

有名な祭りより、土地を保ってきた小さなならわしを。神楽、田植えの予祝、年占、海への祈り——消えゆく手前の行事を、月ごとに書きとめていく。
博多祇園山笠
七月Kyūshū · 福岡

博多祇園山笠

博多の夏祭り。毎年七月十五日、午前四時五十九分の追い山が頂点。起こりは一二四一年の疫病退散の神事。かつて16メートルもあった山笠は、電線を避けて、走る舁き山と見上げる飾り山に分かれた。国重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産(二〇一六)。

深江の川祭り
七月Kyūshū · 福岡県糸島市

深江の川祭り

7月第一日曜の早朝、深江の子どもたちが浜に砂の祭壇を築き、八大龍王川之神に海の安全を願う。福岡県指定無形民俗文化財。

行事は、土地が刻んできた時間。

月をたどれば、土地に着く。ならわしの背後には、川があり、浜があり、山がある。

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