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特集 · Craft · Kyūshū

小鹿田焼

Onta Ware
棚のためでなく、手のために。1705年から同じ土を挽きつづける谷。
小鹿田焼
一碗 · 鉄黒の土、飛び鉋、流し掛け

棚のためでなく、手のために。九州のひと谷で1705年から挽かれる、銘のない鉄黒の土。

ここに有名な作家はいない。小鹿田焼は親から子へ、窯から窯へ受け継がれる。外の弟子を取らなかった家々——だからこそ三百年の技がそのまま残った。

日田の杉山の奥、皿山という谷で、1705年から同じ焼きものが作られてきた。土は年に二度、村じゅうで掘り、川の力で動く唐臼が昼も夜も搗(つ)きつづける。

文様は、道具自身の踊り
蹴轆轤の上で、跳ねる鉋が湿った土にリズムを刻み、刷毛が走り、釉薬が流れる。絵は描かない。1931年、柳宗悦がこの谷を歩き「世界一の民陶」と讃えた。1954年にはバーナード・リーチが三週間滞在し、その技を西へ持ち帰った。

見る・触れる
谷には九〜十軒の窯元が点在し、川の力で動く唐臼の音が昼夜響く。里の小鹿田焼陶芸館(入館無料)では歴史と技法を学べる。窯場は通年見学でき、声をかければ作業を覗かせてもらえる。

買う
器は各窯元が戸口で売っている。毎年十月第二週末の「民陶祭」には全窯元が開放され、窯出しの器が一斉に並ぶ。小鹿田は里の共同ブランド——作り手の名は出さない。(当媒体は何も売りません。ここは器のある場所の案内です。)

行くための情報

大分県日田市源栄町皿山

場所大分県日田市源栄町皿山
時季民陶祭は毎年10月/窯場は通年見学可
アクセス日田ICから車30分/JR日田駅からバス

買う ・ 作り手

この土地で買える店・作り手を、確かめたところから順にここへ載せていきます。

掲載情報は公式の記載に基づきます(確認日: 2026年7月7日)。日程・内容は変更される場合があります。おでかけ前に公式の最新情報をご確認ください。

道具の跡

飛び鉋

跳ねる鋼の刃を回る土に当てると、刃が踊って規則的な削り目を残す。リズムそのものが装飾で、二つと同じ列はない。

飛び鉋 ・ 刷毛目 ・ 流し掛け
皿山、焼きものの谷
皿山、焼きものの谷
1931

柳宗悦が「世界一の民陶」と讃える。

1954

バーナード・リーチが三週間滞在、飛び鉋が西へ。

Protected

重要無形文化財 1995 ・重要文化的景観 2008

出典・参考 Nakagawa-Masashichi Shōten craft journal · Hita City official tourism · MLIT Kyūshū — Onta ware & Bernard Leach